そして無力を知って

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…あれから、2週間ぐらい経った。 彼女とはあれ以来、ほぼ毎日連絡取っている。今日も練習が終わって電話しているところだ。 「また今日も元気無いね?」 「…はぃ。」 力尽きそうな蚊のような声で返事した。 「やっぱり野球部の練習ってハードなんだね。キツかったら無理して電話して来なくても良いよ。」 相変わらず彼女は優しい。普通ならこんな彼女に電話かけるときは、ありったけの元気でウェットの利いたジョ~クでもかましながら会話したい…。 が。 本当にキツいのだ。 何でこんな事に…。 …話しは2週間前に遡る。
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