鈍感少女‼

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晴々とした空の下。 生徒会室では騒ぎが。 「黒木ー!!いい加減にしろ!」 万代千里(ばんだい せんり)の怒り声が響き渡る。 「会長どうしたの?」 千里の隣に座っているココア色の髪をした少年が呟く。 「お前はいつもいつも何で生徒会室にいる!」 「…会長に会いたいから」 ニッと笑って千里に言葉を返した。 会長は少し赤らめた顔で黒木千慧(くろき ちさと)に言い返す。 「ふざけるのもいい加減にしろ!!」 「ふざけてないしーホントだけど?」 「ホントだろうとどうでもいいが早く帰れ」 「会長と一緒に下校するから、やだ」 千里がこういえば千慧がこういう。 これが二人の日々。 「まぁいい、勝手にしてくれ」 「わーい!ありがとう」 言い争いを終え、書類を片付けながら千里はふと思い出した。隣にいる千慧を見た。 「おい…黒木」 「何、会長?」 「お前彼女いただろ?一緒に帰らなくていいのか?」 「彼女?」 千慧は一瞬驚いてからニヤリッと笑った。 「…会長の事?」 「はぁ!?私はお前の彼女ではない!!」 「俺の彼女でしょ?」 「違う!!」 千里は必死にに千慧に言い返した。 赤らめた顔で。 「顔赤いよ?会長」
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