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ホワイ?ワット?なぜなに?
そう、まさしく俺は現状に混乱していた
とんずらしようと振り向いた時、正面、ちょうど鼻面を突き合わせるように、ソイツはいたのだ
黒地にライトニングパターンのピチッとしたライダースーツに身を固め、そのライダースーツとセットのような側面に稲妻を走らせたフルフェイスヘルメットを被ったそいつ
脇にはこれまたライダースーツとお揃いの、バリバリに稲妻を描いた黒塗りのハーレーが止めていた
いつのまに?
後ろからこんなデカい単車を引きずる物音なんかしなかったぞ
いや、今はそんなことはいい
誰だ?誰なんだ?アイツらの仲間?
「よォ」
フルフェイスの向こうから、くぐもった声が聞こえてきた
声からするに、男だ
「んー?ひろ……こほん、兄ちゃんこんなとこで何してんの?」
ん?コイツさっき俺の名前を言いそうじゃなかったか?
ひろ、の後には『と』が続くんじゃないか?
「あの……俺のこと……」
「あー!あー!ひろ……ひ、ひろもりしのぶのマンガは面白れぇなあ!なに?知らないの?アリスクラブ読めアリスクラブ!」
妙な慌てっぷりだ
どうやら俺を知っているようだ
「さっきなんか覗いてたけど、なんかあんの?」
そう言って、スッとデカいフルフェイスを壁の向こうに突き出す
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