第四話

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「んー、誘拐?」 「えっ!?」 慌てて俺も壁の向こうに顔を出す 事態はだいぶ進んでいたようで、起承転結で言う承まで運ばれていた どうやら、誰かさんは白いワンボックスにムリヤリ押し込まれている まさか奴らはヤのつく自由業の方々で、どこかのいかがわしい店に売り飛ばす気なのではないか だとしたら、俺は大変な場面を目撃してしまった 「どうするよ?アレ、兄ちゃんのツレだろ?」 「え?いや……」 「だって、兄ちゃんとおんなし東高校の女子制服だし」 まじかよ……どこのアホ少女だ…… 「なあ兄ちゃん」 「はい?」 そして、その稲妻まみれの男は俺に、とんでもないことを言ってきたのだった
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