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ぽーんとベッドに鞄を投げる
そして自分もその横に転がる
さて、何かするか
せっかく早く帰ってきたんだ
何もしないわけにはいかない
かといって金はない
困ったな……
キュルル……
その時、まさに待ってましたと言わんばかりに、俺の腹が情けない音をたてた
そういえばまだ昼飯を食っていない
妹も下にいることだし、何か作ってくれるだろう
自慢じゃないが、鈴音の料理の腕はなかなかのもんだ
料理だけじゃなく家事全般、鈴音は専業主婦以上にこなせる
今すぐ嫁に出しても恥ずかしくはない
恥ずかしくはないが、兄としてはすぐホイホイとどこの馬とも知れぬ奴に、鈴音を任せる気はない
って、俺は何を考えているんだオイ
シスコンになった覚えはない
さてさて、頭をガラッと切り替えて、ラフなルームウェアに着替える
そのまま下に下りると、ちょうど母親と鈴音が、化粧なんかしておめかししていた
ウチの母親は、毎日口紅を塗りたくって生活するセレブリティな習慣など、当然のごとく持ち合わせていない
さっするに、女性二人でお出かけだろう
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