第一話

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「あ、弘くん!今からお出かけするんだけど、弘くんも行く?」 鈴音が下りてきた俺を買い物に誘ってくれる ありがたいが、女性二人が買い物すると言えば、大抵ウインドーショッピングだろう 「いや、遠慮しておく それより、なんか食うもんないか?」 「冷蔵庫にあるわよ さ、鈴音、行くわよ」 「あ、うん じゃあね弘く~ん!」 女性二人はドアをバタンとしめ、出て行った それを見届けてから、俺は早速台所に向かった なんじゃこら いや、コレが何かは分かる だが、これのどこが昼飯なのであろう 朝に食べるなら分かるが、家にいるのにコレは酷すぎるだろ 「カロリーメイト……」 とあるスパイゲームなら重宝するが、自宅は別に敵基地じゃあない ダンボールに隠れて行動する必要などないのだ スマン おそらく一部の人にしか分からないネタだったな それはそうとして、昼がカロリーメイトだけというのは、明らかに寂しい 「コンビニ行くか……」 カロリーメイトを冷蔵庫に戻す
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