第一話

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「んで、どうすんだ?」 昼飯を食い終わるまで、神堂はソファーに目を瞑って座っていた 今時の高校生がソファーで足組んで瞑想って、どんだけかっこいいんだよ ちくしょう 「外、ぶらぶらしない?」 「いいが、金はないぞ」 「だろうね」 悔しいです そんなこんなで、外行きように着替えて神堂と共に家を出た 一応、友達と遊びにいくとだけ、置き手紙をしておいた 「どっか目的地あるのか?」 「新しく出来た、花崎デパートいかない?」 花崎デパートというのは、デパートというより、アミューズメントパークみたいなところだ 噂じゃ、ゲーセンからプール、さらには結婚式場まで備えているとか ようは、そこに行きゃなんでも出来るってことだ しかし、男二人で行くとはなんとも花がないもんだ
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