第一話

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電車で二駅ほど離れた花崎デパートについた いや、デカいとは知っていたよ だが、これほどとはね 案内板に描いてあったが、どうやら水族館まで完備しているそうだ もはやデパートじゃない まあ一日いても飽きないだろう 「さて、どこにいくか……」 「水族館は?」 「野郎二人で、んなデートスポットなんか行けるか」 「そう?」 こういうところで、神堂は天然じゃいかと思う まさかとは思うが、お前らの中にも野郎二人で水族館に行くのは、別に変ではないと思うやつもいるんじゃないか? よーしいいだろう なら、想像してみろ 『おい神堂、あの魚はなんて言うんだ』 『あれはパープルビューティー』 『じゃあこっちのは』 『エレファントノーズフィッシュ そこに書いてあるじゃないか』 『いや、お前と少しでも話していたくてな』 『弘人……』 おおう! ダメだダメだダメだ キモすぎる 変な想像は止めだ 「とりあえず、中をぶらつこう……」 「わかった」
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