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店長に感謝しながら、小一時間ファンタジーマンガを読みあさった俺は、いつか金が貯まれば近所の書店で購読しようと決心しつつ、神堂がいるであろう雑誌コーナーに向かった
なぜだ
俺の心境は上記の三文字に尽きるだろう
雑誌コーナーに行った俺は、神堂がいないことに気づいた
雑誌コーナーから、文庫本コーナー、店頭のオススメコーナーと、店内を歩き回ったが神堂はどこにもいなかった
まさか俺を置いて帰ったのか、と子供のかくれんぼにありがちなことを思い浮かべていると、聞き慣れた声が俺の背中を叩いた
「あー、弘くん!
なにしてるのー?」
我が妹、鈴音だ
母親とともに、両手に紙袋を三つ四つぶら下げている
両者とも、体力的にも運搬量的にも限界が近いのであろう
鈴音はやりきったぜ、みたいな疲弊感を漂わせていた
金欠で立ち読みしかしてない俺とは大違いだぜ
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