第一話

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「お前ら花崎デパートに来てたのか」 「貴様、母親に対してお前と言ったなお前と 罰として、ホレ」 なぜか俺は母親の荷物(紙袋五つ)を渡されたー 「おい……」 「ワタシ、カエルアル コレ、デンシャチンアル サラバ」 そう俺の胸ポケットに五百円玉を入れて去っていったー いや、もう慣れたさ 親父ともども、変わっている 「えへへ、弘く~ん」 「ええい、やめい」 その二人から生まれたこの娘は、やたらと俺にまとわりつく 振り払っても振り払っても、すぐに絡みついてくる 別に嫌ではないが、恥ずかしい
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