第一話

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「16回目……流石に多いぞ?」 「出ちまうんだから仕方ないだろう」 そもそも、こんな内容もない形式だけの演説を真面目に聞いてる奴なんているのだろうか いや……いるか、横の奴とかな そう思ってちらりと、隣に座った男をみる。 キリリと壇上に向けられた綺麗なダークブラウンの瞳 更にその瞳に負けず劣らず整ったルックス 鼻も高いし髪の艶や耳の形まで、この男の全てのパーツが理想郷のものだ 三年間友人である同性の俺でも、真っ直ぐ見つめられたらドキドキしてしまう 別に同性愛者じゃあない ただ、この男が憎たらしいくらいの男前、今風に言うなればイケメンということだ もはやレッドカードじゃ済まないくらいに
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