第一話

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なんとか妹と和平交渉をし、なんとか手を繋ぐという、かなり恥ずかしい妥協案で収まった 正直、まだまだ恥ずかしい域からは脱してはいない だが仕方あるまい なんせ 「せめて、手繋いでくれないとお母さんに言うもん」 だからな うちの母親は、やたら妹には甘い 俺と妹が喧嘩すると、検察官から見ても圧倒的に妹の方が悪いとしても、必ずその月の俺の小遣いは消える 泣かせたりしたら、半月くらいコンビニ弁当生活だ くたばれクソババ 口に出しても魔神の耳には聞こえないと知っていても、心の中でしか言えない俺が情けないぜ
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