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俺と長谷川が揉めてる間に、神堂はちゃっかり近くの女子に断りを入れて椅子を持ってきた
ええい、どうにでもなれ
「それよかよ、鈴音って誰?やっぱ彼女?」
「違うよ、弘人の愛妹」
愛妹違うからな、小声で神堂に訂正を入れたがシカトされる
弘人?と首を傾げた長谷川だったが、ポンと手のひらを叩く古典的な納得ポーズをした
「お前弘人ってのか、お前妹がいたのかぁウチは姉ちゃんだけだかっなーなんかうらやまー」
そう言って自身の焼きそばパンをくわえた
「お姉ちゃんがいるだけでもいいよ、僕なんて一人っ子だから……」
「いーや、姉ちゃんなんて居ていいことないぜ?
女っぽい面なんか全然ありゃしねえし、最近ようやく嫁に行ったけど義兄さんもどこに惚れたんだか……」
やれやれ、と長谷川は手を広げてみせる
そのリアクションを見て、俺と神堂は不本意ながらも笑ってしまったのだった
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