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「え、オメーまさか知らねえの?」
悪かったな、情報通でなくて
とにかく先を話せと長谷川に促す
「雪村が精神科医に通ってるって話だよ」
ああそんなことか
期待してしまった自分が恥ずかしい
ん?何に俺は期待したんだ?
でも、噂になってるということはどうも良い気配はしないな
「で、だから何なんだ」
「お、ちょっと不機嫌そうだな?なに?まさか雪村と出来てんの?」
「ちょ、ば!」
大きい声を出した為、教室に残っていた数人の生徒の視線を集めてしまう
俺はとりあえず鞄を持って長谷川の襟首を掴んで廊下へ引きずり出した
「いてて……ムキになるってことはやっぱ出来てんのな
まあ雪村はツラはこのクラスでも五本指に入るし、なんつっても染めた感じじゃねーパツキンがキレーだよな
寡黙過ぎるとこがアレだけど、まあお前もいい線ついてると思うぜ?」
「だから違うって言ってるだろ
別に雪村のことはなんとも思ってない」
「へーへーへー20へー」
ちくしょう
今すぐコイツをキリマンジャロに投げ捨ててやりたい
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