カアチャンとの日々

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少年は、南太平洋で生まれた。 少年には、カアチャンとニイチャンとネエチャンがいた。 トーチャンは、少年が生まれる少し前にニンゲン達に連れ去られてしまったと、少年は後になってカアチャンから聞いた。 少年の家族は、他のたくさんの家族と共に群れて暮らしていた。 生まれてしばらくの間、少年はカアチャンのおっぱいを飲んでいたが、少し大きくなるとカアチャンやニイチャン達に混じってサンマやイワシを捕るようになった。 ニイチャンはとても狩りが上手だった。少年が上手く捕れない時は、ニイチャンは自分の獲物を彼に分け与えた。 少年は、ニイチャンについて行動する内に、次第に魚の捕り方を覚えていった。
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