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「何を言う。モテない日本男児数千人以上の恨み辛みをぶつけられるより何倍もマシじゃないか」
「だからって生き恥をさらせっていうの!?」
「その通り」
「ひどい!!」
人生勝ち組なのに負け組街道まっしぐらの男・光の文句にため息を一つして地面に置いといたカバンを拾う。
「へいへい、ひどいですね。とりあえずさっさと帰ろうぜ?」
「そうだね」
「ふむ、新薬の実験もできたし俺は満足だ」
「新薬ってちょっと待てや……おい」
亮が満足そうにつぶやくのをジト目で見ながら歩みを進める。
「待ってよ、僕をおいていかないでよ!!」
「知るかっ!!」
泣き言を漏らす光の言葉を何度目かわからないがバッサリ両断して俺達4人は夕暮れの中、帰路についた。
「そういや、亮。おまえが使った薬ってなんだ?」
「ん?即効性の高い睡眠薬(粉末状)だ」
「…………何でおまえらは平気なんだよ」
「「呼吸法?」」
次の日、昨夜何十名もの女子生徒が倒れているのを従業員が発見したとかしなかったとか……。
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