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ワァーワァー!!
「「光くーーーーん!!」」
「こらーー!陽壱ぃ!!決めないと怒るんだからね!!」
「陽壱さん、頑張ってくださーーい!!」
「「亮様こっち向いてぇぇえー!!」」
………………
「いやいや、なんでさ?」
俺を含めたいつものメンバーはなぜか、そうなぜか我が高校が誇るサッカー部のレギュラーメンバーとボールを中心に対峙していた。
これは本日の昼休みまでに遡る――
―――――――――――――――
「真田 陽壱!!我々サッカー部は今日貴様に決闘を申し込む!!」
ババンッ!!っという効果音をつけながら陽壱に指を突き付けるサッカー部部長を横目で眺めながら学食で注文したキツネうどん(250円)を啜る。
そういやサッカー部のマネージャーが陽壱に惚れてたな~~、と思い出していると陽壱は苦笑いしながら困っていた。
「えっと……、なんでかな?」
「なぜ?なぜ!?と聞くか貴様!我が部を誇る美少女マネージャーをその毒牙にかけながら!!」
「他の美少女達にも手をだす女たらしが!!」
「水泳部部長しかり、生徒会長しかり、幼馴染みしかり、その他モロモロ!羨ましいんだよ!!」
「いや、言ってる意味がよくわからないんだけど……?」
ビジュアル的に血涙を流しそうな悲痛な表情で叫ぶサッカー部部長及びレギュラー陣。
そして、ホントになぜか理解していない陽壱の様子に俺は頭痛がする錯覚を受けながらうどんを完食させた。
はっきり言ってくだらない。プラス面倒になりそうだからさっさとこの場を離れるために椅子から立ち上がる。
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