†虹†

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傘を再び開いて、差し出した君に 「呆れた顔をしないで」 と言うと、苦笑しながらそっと答える。 「あなたに、呆れてるんじゃないの。そんなあなたを好きだって思う、自分に呆れているの」 彼女は、ふんわりと優しく微笑むと、どこか遠い目をしながら続けた。
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