ACT3 日曜日

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空を見上げると空に亀裂が入っていた。 その亀裂から何かが落下してくる。 その何かを見た流は。 「あれは魔時斬!?」 魔時斬は地上に落ちる前に宙に消えた。 魔時斬が消えると周りの景色が一瞬で切り替わる。 そこに道の駅は無く、大きな建築途中の建物がある。魔時斬の空間は破られたのだ。 「一体誰が…?」 水希が空を見上げる。 そこには黒いスーツを着た白髪の青年が空に浮いている。 その足元には、金色に輝くリングが。 「あのリング…風火輪? まさか…!?」 青年はそのまま地上に降りて来た。 「君が斉天大聖…いえ神楽水希ですね?」 「…ナタク!?」 その白髪は長く伸びて眼を隠しているが、笑顔で答えた。 「やられたよ…まさか崑崙から助っ人を呼んでいるとはね…。 ナタク…そうか君が仙界の破壊人形…。 そうなると、僕の歩が悪い…退いた方が良さそうだ…。」 「あんたは一体何がしたいんだ? あんたは一体…?」 「水希…君は必ず僕のものになる…。 僕は君を手に入れるために手段を選ばない…。」 「誰なんだお前は…。」 「くくっ、西天取経の旅は楽しかったろう?」 「た…太宗…皇帝…?」 水希と流はその答えに驚愕した。 帝軍司は次の瞬間には消えていた、まるでそこに誰もいなかったように…。
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