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空を見上げると空に亀裂が入っていた。
その亀裂から何かが落下してくる。
その何かを見た流は。
「あれは魔時斬!?」
魔時斬は地上に落ちる前に宙に消えた。
魔時斬が消えると周りの景色が一瞬で切り替わる。
そこに道の駅は無く、大きな建築途中の建物がある。魔時斬の空間は破られたのだ。
「一体誰が…?」
水希が空を見上げる。
そこには黒いスーツを着た白髪の青年が空に浮いている。
その足元には、金色に輝くリングが。
「あのリング…風火輪?
まさか…!?」
青年はそのまま地上に降りて来た。
「君が斉天大聖…いえ神楽水希ですね?」
「…ナタク!?」
その白髪は長く伸びて眼を隠しているが、笑顔で答えた。
「やられたよ…まさか崑崙から助っ人を呼んでいるとはね…。
ナタク…そうか君が仙界の破壊人形…。
そうなると、僕の歩が悪い…退いた方が良さそうだ…。」
「あんたは一体何がしたいんだ?
あんたは一体…?」
「水希…君は必ず僕のものになる…。
僕は君を手に入れるために手段を選ばない…。」
「誰なんだお前は…。」
「くくっ、西天取経の旅は楽しかったろう?」
「た…太宗…皇帝…?」
水希と流はその答えに驚愕した。
帝軍司は次の瞬間には消えていた、まるでそこに誰もいなかったように…。
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