君と僕との一週間

一日目

怖い。
考えないことによっていつかは思い出は薄れて、消えてゆく。杏のことも同様に忘れてしまうのかと思うと不安で怖くて仕方ない。

ああ、俺今なら女の子の気持ちを完璧に理解出来るかもしれない。会いたくて、寂しくて、不安で、声聞きたくて、愛しい。俺は小学生の頃はハナタレで、中学生の頃はただのエロ坊主。高校に入ってからすぐ杏と出会って付き合い始めたから、寂しいとか、そういうのは分からなかった。

よくクラスの女子から杏と一緒に相談を受けてたけど、サッパリだった。反対に杏は瞳に涙を溜めて話しを聞いていた。

何？そんなに俺寂しい思いさせてる？って冗談まじりに言ったら、真顔で皐月は黙っててと怒られた。