一日目

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俺の部屋でごろごろして、小腹が空いたら近くのコンビニからおやつをよく二人で買いに行っていた。 杏も、俺と同様杏仁豆腐が好物だったから、調子に乗って色違いのスプーンをお揃いで揃えてみた。杏は馬鹿じゃないのって恥ずかしそうに笑ってた。 部屋を見渡せば、そこは杏との思い出で溢れていた。 一年の頃に俺が一目惚れしてそれから全てが始まった。 写真立てに飾ってある写真を見る。ピンク色の油性マーカーで「ラブラブ!」と書きなぐってある。杏が書いたものだ。 元々色素が薄い茶色い短い髪に、くりくりとした程よく大きい目は何とも可愛いくて。 クシャッとした笑い方をする奴だった。 杏が幸せそうに微笑むと、俺も幸せだった。  
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