追憶
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「ねーお姉ちゃん。また昔話してー」 小学生の男の子が、姉の背中にしがみ付き、昔話をねだる。 姉は苦笑してはいはいといった。 「じゃあ、今日は七不思議のお話をしてあげようか」 「ななふしぎ?」 そう、最近はあまり聞かなくなった七不思議。 あれは、小学五年生、夏の話…。 静かな、暑い夏の日…。
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