追憶

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「悪ガキってねぇ…」 陸はやれやれと髪を掻き上げた。 この明るく軽いノリが友達には人気がある。 「ん?文句あんの?せっかく飲み物持ってきたのにな~」 由美ちゃんはお盆をちらつかせた。 延々と蒸し暑い、扇風機だけの部屋で宿題をしていたので喉はカラカラだ。 「あ、すいませんっ❗私が悪ぅございましたm(__)m」 「わかればいい」 六人(なぜか由美ちゃんも)でジュースを飲む。 「しっかしま、まだ七月だってのにご苦労なことだね。宿題なんて夏休みの終わりにすればいーのに」 世間の母はとっとと宿題を終わらせろというものですが? 「余所は余所、由美ちゃんは由美ちゃん。OK?」 「へいへぃ😒」 「大体、私の小学夏休みったら、夜の学校で肝試ししてたよ?」 肝試し 宿題で飽き飽きしはじめていた五人に、おもしろい単語が飛び込んできた。
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