頼りになるのは。

4/13
21883人が本棚に入れています
本棚に追加
/322ページ
スーハースーハーという呼吸が聞こえる。 お姉がそうとう焦っているのがわかる。 「相手は?」 「…サラリーマンのセフレ」 「不倫?」 「不倫じゃない」 「…あー!聞きたいことがいっぱいありすぎる。とりあえず、そっち行くわ。病院行くならつれてってあげるけど」 「うん、じゃあお願い」 じゃあまた後で、とお姉はすぐに電話を切った。 お姉に告白はしたものの、まだ全然実感がない。 ただ、自分のお腹をまじまじと見つめた。 .
/322ページ

最初のコメントを投稿しよう!