頼りになるのは。

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少しして、お姉から着信があった。 アパートに着いたらしい。 パーカーを羽織り、あたしは自分の部屋を出た。 階段を下りると、お姉の車が停まっていた。 「…久しぶり」 助手席に乗り込み、あたしはそう小声で言った。 お姉の次の言葉が怖い。 「久しぶりじゃないでしょ」 そう言いながら車を走らせた。 「…誰?相手」 「S商事の、槙野って人」 「S商事の槙野…わかんないや」 お姉はバリバリの仕事人間(キャリアウーマンってやつ?)だ。 見た目もそんな感じで、とにかくカッコイイ。 千佳は宝塚にいそうだって言ってたな。 .
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