頼りになるのは。

10/13
前へ
/322ページ
次へ
会計を待っているとき、一人の妊婦さんがあたしの隣に座った。 すごくお腹が大きくて、少し辛そうだ。 「…大丈夫ですか?」 あたしは無意識にそう聞いた。 「あ、ありがとう。大丈夫だよ。実は明日が予定日なんだけど、全然出てくる気配がなくて…」 「明日?」 あたしは驚いた。 「いつでも出て来いって覚悟はできているんだけどね」 そう言った後、あたしは急に腕を掴まれた。 「触って触って!」 .
/322ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21885人が本棚に入れています
本棚に追加