最愛の君へ

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「ロクサス君!」 ティナは戸惑っていた表情を徐々に和らげ、次第に笑顔になっていった。 「今までどこに行ってたんですか!? あの後2人共光に包まれて消えちゃうし、私以外は誰もロクサス君のこと覚えてないし… って…はわぁぁぁぁ!?」 流れるように話していたと思うと、いきなりティナは大声を上げて叫び出した。 「ど、どうした?」 ロクサスはその声の大きさに思わず後ずさりし、周りを歩いていた通行人も驚きの表情でティナを凝視している。 周りの視線など一切気にせず、ティナはさらに声を荒げる。 「な、なんでまた… なんでまたアクセルさんがいるんですか!?」 そう言って、ティナはいきなりアクセルを指差した。 明らかに、不機嫌そうな表情になるアクセル。 「いちゃ悪いか?」 その言葉に対し、ティナはビクッと体を反応させながら… 「ふぇ!? そ、そんなことないです! 全然いてもらってもかまわないですよ!?」 明らかにテンパり始めるティナ。 そんなことを一切気にすることなく、アクセルはさらにティナを追い詰める。
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