最愛の君へ

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「そうか。 そりゃ良かった。 悪くないついでに今からお前の家に行かせてもらうとしよう」 「ふぇ!? な、なんでそうなるんですか!?」 「生憎金も宿もなくってな。 その上空腹が重なっている」 「そりゃいいな。 ティナの家で何か食べさせてもらうとしよう」 「そんなロクサス君まで…」 「なんだ、迷惑なのか?」 明らかに目つきを変えるアクセル。 当然ティナが断れるはずも無く… 「迷惑…じゃない…です」 渋々承諾をするティナ。 「ならいいんだ。 ロクサス、早速お邪魔させてもらうとしよう」 「あぁ」 こうして、アクセル、ロクサスは無事ティナとの合流を果たし、まずは空腹を満たすためにティナの家を訪れることにした。 ティナと合流した場所は家からそう離れてはおらず、直ぐに到着する事は出来たのだが… 「あれ?」 「どうかしましたか、ロクサス君?」 「ティナの家って、あのでっかい豪邸じゃないの?」 ティナが2人を案内した場所は、ティナの実家ではなく大きな寮だった。 「何を言ってるんですか? 私が通ってる学校は完全寮生活性です。 って言うかロクサス君もそうだったじゃないですか」
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