最愛の君へ

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「来たって…誰が?」 ここはworld legend。 セフィリアを局長に、ヴィルバール、リュウ、ゼロと言った歴戦の勇将が集う、対魔物特殊戦闘部隊だ。 桜も、愛もこのworld legendのメンバーであり、幹部である。 「…「光」」 「光?」 「うん…光」 愛は未だに意味が分からないようで、首を傾けながら必死に意味を理解しようとしている。 コンッコンッ… 不意に、ノックと共に聞き慣れた声が聞こえてきた。 「桜、愛、クロノアだ。 …入って良いか?」 「クロノア? うん、入っていいよ」 愛が許可を出すと、直ぐに扉が開き少し体が大きくなったクロノアが姿を表した。 「どうしたの?」 「局長が集合しろだってさ。 …何か良いことでもあったのか? 桜の表情がえらく晴れやかだが…」 クロノアも、なんだかんだで、付き合いはかなり長い。 桜の異変には、直ぐに気が付いたようだ。 「うん、それが急に立ち上がって「来た」とか言い出して… 私にも良く分かんない」 「そうか…、まぁいい。 とにかく、収集がかかってるから直ぐに会議室に来い」 「はーい」 愛の素っ気ない返事を聞きながら、クロノアは部屋を後にした。
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