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再会は…
「は、離してくださ」
「離したら死ににいくんだろ」
あの男が言った言葉、忘れたのか?
「っ!」
“生きろ”
以蔵の言葉で舞嘉は目を大きく開ける
「………恋人か?」
そんな舞嘉を見て、以蔵は空を見ながら聞いた
だが、舞嘉は何も言わない
ただ唇を噛み、以蔵の左肩の着物をギュッと握っていた
「…………相手を間違えたな」
舞嘉が悔やんでいるのに気づいた以蔵はぼそりと言った
そして、以蔵は軽く屋根を忍者の様に飛んでいった
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