創世編

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西暦22ab年。パネル衛星の農耕コロニーへの移行に各国成功する中、元々経済力の無いモンゴルは豪を煮やした国家体制を創出した。宇宙開発予算の確保の予算を残した全ての国民総生産を国家元首から赤ん坊に致るまで均等に分配し、我が家の潤いと国家の富を直接リンクさせたのだ。 『モンゴル原始共産主義国』 この国に限っては元々の国民性に体制がマッチし、今まで働かなかった主婦層まで、給与の分働く意志を植え付けた。 草原に森を植える、『酸素排出業』等が流行り、ついに国連常任理事国になった。 コロニーで作った作物は反重力カーゴで運ばれ、エネルギーは核融合エンジンで賄われた。世界はエネルギーと食糧について何等憂う事は無くなった。人類は何か新しい物が欲しくなれば、ひたすら上を眺めれば良くなったのだ。エネルギー・食糧・聖地・安定…… 宇宙が、人類から戦争を忘れさせた
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