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放課後。
部活も辞めてやることがない俺は,さっさと家に帰る。
杏里先輩の講義もそろそろ終わった頃。30分もすれば家に来るだろう。
｢ただいまー｣
家に入ると,母さんが出かけようとしているところだった。
｢あっ壮羅!今日も杏里ちゃん来るわよね？お母さん,高校の頃の友達に呼ばれてるのよー。
夕飯作っておいたから杏里ちゃんと食べてね｣
靴をはきながら早口でそう言い,３秒後には｢行ってきます♪｣と家を出た。
｢…マジかよ…｣
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