0人が本棚に入れています
本棚に追加
そしてそれは のやうに。
僕の親友は僕の姉のセフレだった。
親友は彼女が僕の姉である事は知らない。
それ故に彼は何の後ろめたさも無く、僕に姉の痴態を話すのである。
その事実を知ってから僕は自然と姉とはよそよそしくなったが依然、彼との仲は親友と言うカテゴライズのままだ。
「おい。今日パーティやるんだ。来るか?」
文学部部室とは名ばかりの陰鬱な倉庫で彼が思い出したかのように発した。
「行かないよ。」
「来いよ。チョコもあるぜ。黒人も居るし…お前ならモテるよ」
薬中のパーティに素面が行ったって面白くないだろ。僕が吐き捨てると、実は頼まれてんだ。と白状した。
「仕方ないな。でも誰に。セフレ?」
「いんや、違う。セフレなんかに大切な親友を売る訳ない」
売ったのか俺を。いくらで。
今度奢るよ、と言い胸ポケットから白い粉の入った袋を取り出しそれを解してから机に出す。
僕は下敷きでそれらをライン状に寄せてやる。
サンキュー、お前もやる?
彼はストローを探す。
いや、俺も薬はあるんだ。
僕がフリスクのケースを振ると彼は汚い瞳を見せながら笑った。
フリスクケースには本当に薬が入っていた。
精神安定剤と睡眠薬とフリスクがランダムに入っている。
それをなんらかの酒で飲む。
最初のコメントを投稿しよう!