エンカウント

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『あぁ、もうヤメヤメ』 阿須香はストレッチを止め、更衣室へ向かう。 「えっ、待ってよ……阿須香~」 立ち去る阿須香を由紀が小走りに追い掛ける。 2人は制服に着替え、道場の外へ。 「阿須香~、なんで練習しないのさ」 由紀が阿須香に対して首を傾げる。 『だってさ、この秋風……ぶっちゃけ練習どころじゃないでしょ。だから帰る』 そう言い残し、由紀と2人で学校を後にする。 「じゃ、私はこっちだから、じゃあね」 由紀が手を振る。 阿須香も軽く手を振る。 それを見送り、阿須香も由紀に背を向け、歩き出す。
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