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真新しい制服に太陽が照りつける。まだ桜の咲き誇る季節だが、この数日、夏日が続いていた。うっすら浮かんだ汗で、首筋や額に髪の毛がべったりと張り付く。
気持ち悪っ。
不快感に顔を歪め、後頭部の高い位置に髪を一つに括って結んだ。
校門前まで辿り着き、立ち止まって空を見上げると、自分の心と反比例した雲一つない青空が広がっていた。
憎たらしいほどに澄み切った青い空。
立ち止まった私を避けて、同じ制服を着た男女が校門に流れ込んでいく。
はぁ……。
きっと、この高校に入学したばかりの1年生のなかで自分が一番、憂鬱な顔をしている。
だって、好きでこの高校に入ったわけじゃない。
私は、あの姉と同じ高校になんて行きたくなかった。
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