姉と私

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今日は全校集会がある。廊下にあいうえお順で二列に並ぶため、くみは最前列に、私はやや後ろのほうに並ぶ。 「村咲さんって赤坂さんと仲良いよね?同中だったの?」 隣に並ぶ女子が尋ねてきた。 真白さん、だったよね? 「ああ、違うよ。中学時代に部活の大会でよく会ってたから、知ってるんだ」 「へぇ、何部?高校でも入るの?」 真白さんは興味深そうに聞いてくる。 「陸上部だよ。競技は違うけどね。一応、仮入部はしてるんだ。真白さんは?」 「んー、一応コレにしようって部はあるんだけどね。今日の全校集会で部活動紹介あるから、それ見てからでも決めるよ。あと、実香子で良いから!」 真白さん改め、実香子は肩まである髪を外側にはねさせて、一部は前髪と一緒に後ろでピンで留めている。背は私と変わらないぐらいで、色白の肌に自己主張の強そうな二重のぱっちりした瞳、やや肉厚の唇、総合的に見てもパーツで見ても可愛い子だ。 「じゃ、私も要で良いよ!ちゃん付けはやめてね?」
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