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いきなり時間は飛びますが、今日から3日間、文化祭です。
蓬莱高校では夏休みの後の実力テストが終わり次第直ぐに文化祭が始まります。
したがって、文化祭の準備は夏休みに行います。
皆さんは夏休みが文化祭の準備で潰れてしまうので、夏休みを手放しに喜ぶ事は出来ないみたいです。
しかし、クラスの団結力は強まります。
私ですか?
私は夏休みでも学校でもかわりありません。
ので毎日が準備でも大丈夫です。(棒読み)
「つーばーきー!!!」
昇降口で靴を履き替えていると、後ろから声を掛けられました。
「あ、アキさん。おはよう御座います。」
「おはよー!今日から文化祭だよね!模擬店大丈夫かなぁ…?」
私たちのクラスは出し物を模擬店にしました。
王道のメイド喫茶ではありません。
各自好きな衣装を勝手に着込む制服のないパーラーです。
「大丈夫だと思いますよ。
でもお店の当番がアキさんと違うのは少し寂しいです。」
アキさんとは、アキさんの部活の食販が忙しいらしく、当番を一緒に、という訳にはいきませんでした。
「…もー!
可愛い事言うなぁ!椿はっ!」
そう言うとアキさんは私の頭をぐしゃぐしゃと撫で回しました。
「…そんな事有り得ません。」
アキさんは、またまたぁー!と言いながら撫で回すのを止めません。
頭ぐしゃぐしゃをそろそろ止めて頂けないでしょうか…。
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