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勿論断った。
『気に入ったかも』という馬鹿馬鹿しい理由で、付き合うほど私も暇じゃ無い。
周りの友達からは『勿体ない』だとか『代わりたい』とか言われたがそんな事は微塵も思わなかった。
だが、龍はよく私の大学まで来ては待ち伏せる様になった。
誰が教えるのか、私が参加する飲み会の席にはいつも現れる。
とうとう、私の友達を使って私のメルアドと電話番号までゲットしていた。
勿論、着拒していた。
「ねえ、マジで俺の彼女になってよ~」
「…」
「翠じゃなきゃ嫌なんだよ。」
「…」
「付き合ってくれるまで、毎日押し掛けるよ?」
「…」
「何がそんなに嫌なんだよ?俺って結構モテるんだけど。」
「…」
こんな攻防が2ヶ月毎日続いた。
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