幼なじみと一年前

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~1時間前~ 「どうゆうこった!?クソ親父!!」 『…何だ?薮からスティックに?』 ……うぜぇ。 「薮から棒じゃねぇよ!何で愛音がここにいんだよ!?」 『んなもん愛音ちゃんも一緒に波丘に通うからに決まってるだろ』 「はぁ!?!?」 『よかったじゃないか、晴れて一人暮らし。しかもお隣りさんは幼なじみで婚約者!もうフラグ立ちっぱなしだな!はっはっはっ!!』 フラグってなんだ!フラグって!んなもんいらん! 「ふっざけんな!!俺はこういうのが嫌でここに来たんだ!!愛音がいたら中学時代と大して変わんないじゃねぇかよ!!」 『…うるさいな~』 「何だよそれ!?」 『とにもかくにも、これはもう揺るぎようのない事実だから。 それじゃあ愛音ちゃんによろしく!バイバ~イ!』 「ちょっ!まだ話が…」 プープープー き、切りやがった……。 「あっ…電話終わった?」 「あぁ…」 「まったく、慌てすぎなのよ…」 「俺はこんな話聞いてないしよ…だいたいどうすんだよお前、これから」 「別にどうもしないわよ。家事だって自分で出来るし…」 「なら俺は一切関係な…」 「でも私料理出来ないし……だから朝昼晩のご飯は任せたから」 「…ですよねぇ」 「って訳だからよろしく」 …………… ……… … 成り行きはこんな感じ…。 これじゃあ人工人間に無理矢理乗らされたどっかの3rdチルドレンより理不尽だ……。 しかもこんな奴が婚約者だなんて…。
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