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『やっぱり二人で継ぐなら結婚したほうがいいよな!って訳で今日から巧斗と愛音ちゃんは許婚な!』
中学の入学と同時に俺は次期後継者、兼愛音の婚約者になった。
もちろん俺は超猛反対!
これで愛音が反対してくれればどうにかなったのかもしれないんだが……。
『お、お父さん達が言うならしょうがないよね…他意はないんだからね!!勘違いしないでよ!?』
結局遠回しに肯定しちまうもんだから、許婚になっちまった俺達。
かと言って許婚になって何か二人の仲に変化がある訳でもない。
今までの説明で分かったかもしれないが、愛音はツンデレだ。デレなんかめったにないんだけどね……。
今までど~りはツンツンしてる奴に恋愛感情なんか湧くはずはなく……加えていまいち断りきれない愛音が不憫に思えてきた。
そこで思いたった中三の頃の俺は親父に高らかと…
『一人暮らしがしたい!!』
…と発言する。
結果波丘にせっかく来たっていうのに……。
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