幼なじみと一年前

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◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「カギ、かけたよな?」 「うん、かかってた」 「チェーン、かかってたよな?」 「うん、かかってた」 なら何故お前はここにいる!? お前はどっかの里の忍か!? 「どうやって入った…?」 「…合鍵」 「チェーンは…?」 「…ニッパー」 犯罪だよな? 平気な顔してやってるコイツがおかしいんだよな? てかそんなデカイニッパーどこで買ったんだよ!? 「勝手に入るなよ…てか訴えるぞ…」 「カギかけるそっちが悪いのよ!まったく…いいから早く朝ごはん作ってよ、お腹すいちゃった!」 「飯は作るけど、不法侵入はやめろよ……出来たら呼びに行くって言ってるだろうが…」 「もうっ!巧は黙ってご飯作ればいいの!だいたい婚約者なんだら、夫の家に入ったって犯罪じゃないわよ!」 …コイツ、調子いい時だけ婚約者とか言いやがって… 「へーへー…なら俺は可愛い奥さんのために朝飯作りますよ~だ」 「っ!?」 顔を真っ赤にして焦る愛音。まったく、自分はよく言うくせに俺が言うと照れるんだから意味ねぇっつーの。 「…可愛い…ボソッ…つ、妻……私が巧の……えへへ…」 何か小声で呟いてるけど、あえてスルー。 さてっ愛音はほっといて飯作るか! なんだかんだで高一の1年間が過ぎ、この生活にもなれてきた。 一年前の出来事は悔いても悔いきれないが、もうしょうがない!! 今日から始まる高二としての生活をたのしむか!! 「…だ、だめだよぉ……巧ぅ…えへへ……そ、そこは……しょ、しょうがないなぁ……えへへ……」
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