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「こらこら、暴力はダメだよ愛っち」
「暴力じゃありません、制裁です」
……暴力です。
「ぶぅう……あっ!そっかぁ~」
何が?と言おうか悩んだ時には華那先輩は俺の背中から飛び降りていた。
……べっ、別に寂しくなんかないんだからね!?
痛いな、俺……。
「やっと離れた……だいたい巧がニヤニヤすっからいけないのよ!!」
「うっせ、女子に抱き着かれてニヤけない野郎がどこにいる」
うれしくない奴はきっと男じゃない、と思う……。
我こそはという方は作者にミニメを……何言ってんだ俺?
「開き直ってんじゃないわよ!変態はアンタだけで十ぶ……ひゃっ!?」
……ん?
「うりうり~いい子いい子、可愛いなぁ~もう!」
愛音が華那先輩に抱き着かれながら頭撫でられてます。
う~ん……グッチョブ!!
やっぱし美少女同士のハグっていいよな。それに先輩性格と違って大人っぽい顔してっからなぁ……なんかお姉さんみたいでいいわぁ。
なんかマニアックだな、俺。
「寂しかったんだよね?愛っち」
「違います!」
とかなんか言い争いながらも抱き合い二人……野次馬がそろそろ飽和状態だわ、どうしましょ?
「うぅ~ん、そか! ゴメンね?たっくんを盗っちゃったからだよね。今は離れてるから抱き着いちゃえば?」
それはないっすよ、先輩……。
「なっ!? 何言ってるんですか!?」
愛音が叫んだ拍子に耳元に口を近づける先輩。
何してんだ?
「でもたっくんの…と…きな…でしょ?」
「っ!?!? ひゃ、ひゃい!?」
途端に茹ダコになった愛音。効果は抜群だぁ~。
ってか先輩何言ったんだろ?
あと俺空気君なことは気にしない方向性で……。
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