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場所は変わってここは教室。
「さっきも言ったけど、担任の荒川直海ですぅ」
やっぱかわいぃ。
「先生のことはなおちゃん、もしくはなっちゃんって呼んで下さいねっ」
いいのか?それで…。
どこにも先生って単語が入ってないんだけど…。
ただでさえ年下オーラ出しまくりなのに…。
「それじゃあ先生ばっか喋ってても面白くないので、自己紹介タイムにしましょっ。1番の人どうぞ~」
始まった…。
まぁテキトーに言えばOKだよな?
ちなみに俺は頭が『み』だから、1番窓側の後ろから2番目の席にいる。
キョ●の席ですね、分かります。
特に自己紹介に興味はなく、退屈になって窓の外を無我の境地一歩手前の状況で眺めながら聞いていると……
「ただの地球人に興味はありません!この中に…」
…厨二病患者だな、アレ。
「…この俺、新条 悠(シンジョウ ユウ)のところに来なさい!以上!!」
周りがひいてるのが分からんのかね?
まぁ弄れそうだし今度話掛けてやるか。
つーか寝みぃ…
新条の後ろの奴がしゃべり出したが、俺の意識は半分天に昇っていた。
あの女子、後ろ向かないから顔が見えねぇよ……。
……………
………
…
「……君!…影…!!」
ん?
「御影君っ!!」
「はいっ!!」
やべぇ、なおちゃんが青筋たてて怒ってらっしゃる。
てか俺寝ちゃってたのね…。
「まったく!入学早々居眠りなんてとんだ不良さんですっ!あなたの番だから早く自己紹介して下さいっ」
ふ、不良…。
イメージ最悪じゃん、俺。
でも怒ってるなおちゃんも可愛いかも…。
「えぇっと…御影巧斗、趣味は昼寝です。
不良じゃないんでどうぞよろしく。」
こんなもんでいいよな……。
つーか不良には見えないだろ、俺……。
あの後すぐになおちゃんに呼ばれて注意を受けたんだが、からかって頭を撫でたら顔真っ赤にして許してくれた。
もう抱きしめていいですかコンチキショー!
まぁそんな感じで登校初日は終了した。
今思うとあの時寝ていなければ、もっと早くにアイツに気づけたのにな…。
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