幼なじみと一年前

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「ただいまぁ」 もちろん返事が返ってくる訳ないんだけど、やっぱり習慣になってるからなぁ。 「ふぅ」 ソファーに腰を下ろす。 さすがに登校初日なだけに疲れたな…。 昼メシでも作るか。 あれから2時間。 昼メシも食べ終わり、まったくやる事のない俺。 …ゲームでもしようかな? 「ん?」 …メールの着信? 親父から? 『入学式出れなくて悪かったな。改めて進級おめでとう。自分で言い出したんだ、しっかり一人でやってくんだぞ!』 えっ? キ、キモい…。 何?何? どう返信したらいいの、これ? ……ん? 『…と、言いたいがお前一人だけだと何かと心配だ。家事は申し分ないが、何かと生活態度に問題がある! どうせ今だってゲームでもする気だったろ?』 ……カメラあんのか? 『だが俺もバカじゃない! 手は打っておいた! 学校で気づいたかもしれないが、まぁそういう事だ! 気づいてないならすぐにお隣りさんに挨拶しなさい!以上!』 ……長いメールだな、おい。 しっかし嫌な予感ビンビンすんだけど…。
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