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他の家族が帰って来ても、みんな夕方は忙しそうだった。
母に甘えたくて仕方ないけれど、祖母が独占したがるし、それで母は疲れているし、これ以上、母の疲れた顔が見たくなかった。
祖母はすぐにひがむし、収集がつかなくなる。
厄介でみんな困ってるのは小さな私も分かってた。
だから、私は甘える事を我慢した。
言いたい事も極力言わないように務めた。
小さな私にどこまで出来たのか今になっては疑問が残る。
だけれど、当時の私は最大限に努力したんだ。
母が愛してくれてるのは、分かる。
でも、どことなく寂しくて、虚しさが残った。
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