小さな私

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この頃から私の習い事は増え始めた。 「やってみる?」と言われたら、決してNOと言えなかった。 そう言うのが怖かった。 言ってはいけないと思っていた。 でも、やったからにはやめてはいけないとも思っていた。 小学校3年や4年の頃には月曜日から金曜日までずっと習い事だらけだった。 1日に2つある日もあった。 その頃から微熱が耐えなくて、体がダルくて、きつい日が増えた。 小学校の担任とも上手く行かなくて、小学校に通うと胃痛が起きてた。 何となく物事が分かり始めた私は祖母の言動の支離滅裂さに気付いて、その都度、意見してた。 でも、祖母と孫と言う関係から聞き入れられる事はなく、祖母は私が意地悪をする位にしか解釈せず、いつも祖父に説教され怒鳴られてた。 世の中、理不尽で不公平でムカつくって思ってた。 その頃が一番、祖母が嫌いだった。 私の他にもみんなを振り回して、困らせて、平気な顔してるのが許せなかった。 一度、本気で殺そうと思って、出刃包丁を向けた事もある。 今思えば、あの時やらなくて良かった。 こんなアホな祖母で一生を無駄にしなくて済んだ。
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