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いてて…一体なんなんだ…?さっき俺は杏に呼び止められて…頭に衝撃を受けて…。まだ痛いな。
そう思い頭を摩ろうとしたら右手が動かない。
今度は左手を動かそうとしても動かない。
朋也は両手をみると両手はベットにくくりつけてあったのだ。
もしやと思い足を動かしてみたが足も動かない。
多分くくりつけてあるのだろう。
「杏のやつ何考えているんだ?」
一人つぶやき、どうにか脱出できないかといろいろと試してみていると部屋の扉がガチャっと開く音がした。
杏だ。
「あっ、朋也~。ごめんね~。大丈夫?痛いでしょ。」
そう言いながら近づいてくる杏の声は明るいがその手には何本もの五寸釘とハンマーを持っていた。
「杏!何の真似だっ!冗談にしてはタチが悪いぞ!」
朋也がそう言うと杏は声のトーンを下げ
「ねぇ、朋也。私はあなたの彼女よね。」
「なに?」
突然何を言い出す?
朋也がそう思っていると杏が
「ほかの女の子なんかに惹かれたりしないよね?椋にもことみにも渚ちゃんにも。あっ、でももう惹かれる事なんて絶対にないし向こうから来るなんて事もないよ。」
「何を言っているんだ…?杏?俺はお前の彼氏だろ?違うのか?」
朋也は杏が言っている意味が理解出来なかった。
「そうだよね。でも安心して。朋也を手にいれようとする女達はもうこの世にいないから。」
「どういう事だ!?」
語気が強くなっているのはわかっている。
しかし聞かずにはおけなかった。
「うん、だからね…みんな釘づけにしちゃった。椋もことみも渚ちゃんもみんな私の部屋に釘づけにしちゃた。五寸釘って凄いよね。人の体でもいけるんだから。みーんな釘づけにしちゃった。」
どこか杏の声は楽しそうだ。
「だから朋也に近付く女達はもういないから心配しないで。」
「なっ…。」
開いた口が塞がらなかった。
そんな朋也にお構いなしに杏は続けた。
「だから朋也は永遠に私のもの。私をだけを見てて。」
そういい杏は朋也の左胸に五寸釘をあててハンマーを振り上げそして…。
「ちょっ!何するんだ!?やめろ!杏!杏ー!!!」
ゴス!っという音と共に朋也の意識はどこかへと飛んだ。
「あっ…。朋也…」
一応続きます。
次でヤンデレ編は完結します
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