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何してるのかな…
つい、頭によぎってしまう
私がそんな事気にしなくてもいいんだけど…
とにかく気になって仕方がない
私が気になっている「あいつ」
すっごくいい奴なんだ
周りからも「いい人」とか言われてるし
私も好きになってしまうくらい、いい人だったんだ…
でも、今は「好き」と言う気持ちに蓋をしてる
もう二度と開けてはいけないくらいきっちりと…
私とあいつ、仲良くなるのはすぐだった
共通の趣味で知り合って、メールして…
『今から夜の散歩行かない?』
あいつからのメール
びっくりした
こんなメールくるなんて予想してなかったから
仲良くなってたし、いい人だってわかってたからすぐOKしたんだ
それに暇だったしね…
次の日も夜の散歩に誘われた
昨日が楽しかったから、やっぱりすぐOKした
でも、その判断は間違いだった
私はこれから訪れる、どん底へと続く扉を開いてしまった
昨日よりも遅い時間まで二人で公園を散歩して、話をした
そして家の近くのコンビニまで送って貰った
あまりにも楽しかったから、内心は帰るの嫌だった
「じゃ、帰るね。おやすみ~」
私はあいつの車から降りようとした
不意に運転席に座っていたあいつが、私の右腕をつかんだ
予想もしていない行動に、私は簡単にあいつの方に引っ張られる
その瞬間、あいつの顔が目の前にあって…
何が起こったかわからなかった
私、あいつにキスされたんだ
その瞬間、私の中の何かが壊れた
自分の中で、高鳴る鼓動を感じた
「帰りたくなくなった…」
つい、本音が出た
言ってはいけない言葉
けど、あいつは承諾したんだ
今思えば、私はバカな発言したものだ
キスされて、浮かれてたんだ
あいつは私の事なんて、どうも思っていない
あいつの心の中には、違う人が住んでいる
私と知り合うずっと前から…
あいつには彼女がいる
遠距離で4年付き合ってる彼女…
私とのことは気の迷い
その時は彼女とうまくいってなったらしいから
私、あいつに心をズタズタにされました
キスなんかするんじゃないよ、バカ!!
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