夢か現か、嘘か真か

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「あ?」 けど、今の俺は違う。 「そんなに言うなら……」 俺は甲羅から頭や手足を出すようにして起き上がり、新宮と対峙する。 急に立ったせいか、立ち眩みがしてまた倒れそうになるが、なんとか踏ん張って拳を作る。 「うあァァァァァァァ……ッ!」 そして、腕を真っ直ぐに伸ばして新宮の顔面にパン── 「ァッ?」 ──それは、いとも簡単に避けられて、逆にカウンターを喰らってしまった。 「ハハッ。なんだ、今の?」 結局、その場に倒れて俺は……。 クソッ。 俺はすぐに立ち上がり、ふらつく足を使って再度、新宮に殴りかかった。 「だからよ~。なんだよ、そりゃ」 やっぱり、避けられてボディーにブローを一発入れられて。 気持ち……悪い……。 「おェッ……。おえェェェ……」 「うおッ! コイツ、吐きやがった、キメェ!」 ……クソッ。 全然、ダメだ。 「……エエェッ」 一発どころか、かすりもしないし届かないとか…………。
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