第一章 マリー

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男達は上下揃いの黒い服。 金色の飾りボタン。胸には星のマーク。右の男には四つ。左の男には三つ。 茶色の革の椅子に座り、死んだ目でマリー達を見ていた。 “こいつらが連れてきたんだ” 誰がどう見てもすぐにそうわかる状況。 マリーもそうだ。 だがまずは冷静にならなければ。 マリーは周りを見渡す。 まだ目を覚まさない者、取り乱す者。ただ呆然とする者。 見る限り、この中にマリーの知り合いはいないようだった。 知り合い? .
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